バスツアーは季節に応じた話題の絶景スポットや、グルメや温泉ほか、旅の旬を熟知している旅行会社の「こだわり」が詰まったバラエティに富んだ商品がいっぱい。日本には春夏秋冬の四季があり、それぞれの季節が自然の風景を彩り、美しい景観を楽しませてくれます。「お花」はバスツアーの人気テーマの一つ。街路樹としても植えられているツツジは日本古来から親しまれてきた花。ここではバスツアーで訪ねるツツジの観賞スポットを紹介します。
目次
- 1 つつじの魅力
- 2 つつじ バスツアー スポット紹介20選
- 2.1 笠間つつじ公園
- 2.2 館林つつじが岡公園
- 2.3 塩船観音寺
- 2.4 小田急山のホテル
- 2.5 箱根強羅公園
- 2.6 姫の沢公園(静岡県熱海市)
- 2.7 小室山公園(静岡県伊東市)
- 2.8 碧テラス(静岡県伊豆の国市)
- 2.9 長岡天満宮(京都府長岡京市)
- 2.10 三室戸寺(京都府宇治市)
- 2.11 葛城高原(奈良県御所市)
- 2.12 三隅公園(島根県浜田市)
- 2.13 音戸の瀬戸公園(広島県呉市)
- 2.14 大平山山頂公園(山口県防府市)
- 2.15 菅無田公園(山口県長門市)
- 2.16 大興善寺(佐賀県基山町)
- 2.17 御船山楽園(佐賀県武雄市)
- 2.18 仁田峠(長崎県雲仙市)
- 2.19 仙酔峡(熊本県阿蘇市)
- 2.20 くじゅう連山(大分県竹田市)
- 3 まとめ
つつじの魅力
ツツジは4~5月頃に見頃を迎え、ピンク色や白色、紫色など花色も実に豊かです。ツツジという名前は花が筒状になっていることが由来といわれています。日本には数十種類ともいわれる山野に自生しているツツジがありますが、江戸時代以降、野生種を掛け合わせて園芸用として改良品種が生み出されて、その数は数百種類にも及びます。代表的な改良品種はヒラドツツジ、キリシマツツジ、クルメツツジ。野生種ではヤマツツジ、レンゲツツジ、九州の高原に咲き誇るミヤマキリシマなどが挙げられます。
つつじ バスツアー スポット紹介20選
日本全国のツツジの見どころを厳選して20か所紹介します
笠間つつじ公園
キリシマ、クルメ、リュウキュウ、ヤマツツジなど25品種約8,500株ものツツジが植えられているツツジの名所です。毎年、開花する時期には小高い山が真っ赤に染まり、山頂から素晴らしい景観を眺めることができます。
毎年4月中旬から5月上旬にかけて「笠間つつじまつり」が開催されます。バスツアーでは国営ひたちなか公園のネモフィラとあわせて訪ねるコースもあります。
館林つつじが岡公園
ヤマツツジ、キリシマツツジ、リュウキュウツツジなど100余品種約1万株のつつじが咲き誇る日本有数のつつじ公園です。上毛かるたにも「花山公園つつじの名所」と謳われている名勝地です。毎年、4月上旬から5月上旬にかけて、「つつじまつり」が開催されます。
推定樹齢800年を誇る「勾当内侍遺愛(こうとうないしいあい)のつつじ」など、ツツジの古木群や舘林出身の宇宙飛行士・向井千秋が宇宙へ持って行った種子を発芽させた「宇宙つつじ」が植生しています。
塩船観音寺
塩船観音寺は大化年間に八百比丘尼によって開山されたといわれる古刹です。平安時代には修験場として盛んだったといわれています。室町時代に建てられた茅葺きの仁王門や本堂は国指定重要文化財です。4月中旬~5月上旬、境内斜面に約20種類2万本のツツジが咲き誇る「文化財と花の寺」です。
小田急山のホテル
三菱4代目社長・岩﨑小彌太男爵の別邸だった小田急山のホテルの庭園。別邸だったころからツツジ約70品種3,000株とシャクナゲ約40品種300株が5月上旬に咲き誇ります。芦ノ湖と雄大な富士山を眺めながら、色とりどりの花を楽しめます。
箱根強羅公園
強羅公園は大正3年に開園されたフランス式整型庭園です。庭園の中心にある噴水周辺に8品種、1,000株ほどの色とりどりのツツジが咲き乱れます。春の桜、初夏のアジサイ、秋のバラや紅葉など一年を通じて様々な花が咲く、花の名所。園内では工芸体験なども楽しめます。
姫の沢公園(静岡県熱海市)
「日本の都市公園100選」に選ばれている姫の沢公園。毎年、4月下旬から5月上旬にかけて、約6万本のツツジが咲き誇り、「花まつり」が開催されます。
小室山公園(静岡県伊東市)
一年を通じて四季折々の花々を楽しめる小室山公園。山頂からは、北に富士、東には相模灘、南には房総半島や伊豆七島、そして西に天城連山と、澄んだ空気の中で360度の大パノラマの壮大な景色を楽しめます。4月には約40種類・10万本のツツジが咲き誇り、園内は真っ赤なじゅうたんを敷き詰めたような見事な風景が広がります。
碧テラス(静岡県伊豆の国市)
「伊豆パノラマパーク」にある展望台。3つの青い水盤を設置し、「富士山、駿河湾、空」と水盤に映り込む景色の一体感を体験することができます。ゆったりと景色を楽しむことができるように「ザ・ウォーターラウンジ」が設置されています。一年を通じて四季折々の木々や花々を楽しめて、4月中旬からゴールデンウィークにかけて約35,000本のツツジが開花して見ごろを迎えます。
長岡天満宮(京都府長岡京市)
地元では「天神さん」と呼ばれて親しまれている長岡天満宮。毎年4月になると八条ヶ池中堤周辺に樹高約2.5メートル、約100株の真っ赤なキリシマツツジが咲き誇ります。
三室戸寺(京都府宇治市)
寺の由来は奈良時代末期に宝亀年間(770~80年)、宮中に毎晩のように金色の霊光が差し込む奇瑞の原因を光仁天皇の命により調べたところ、山奥の清淵の中から千手観世音菩薩が現われ、この喜んだ光仁天皇が御室を移してその観音を本尊として安置したことに始まります。
4月下旬ごろからヒラトツツジ、キリシマツツジ、クルメツツジなど約2万株のツツジが見ごろを迎え、紫、ピンク、白の花々が咲き誇ります。別名「つつじ寺」と呼ばれています。
毎年、5月上旬から中旬にかけてヤマツツジを中心に、コバノミツバツツジ、ミヤコツツジ、モチツツジが咲き誇り、「一目百万本」といわれる絶景を楽しめます。
三隅公園(島根県浜田市)
三隅神社に隣接する公園。ヒラドツツジやクルメツツジなど約5万本のツツジが植えられていて、ピンクや紫、白の花が咲き誇ります。花の時期には「花まつり」が開催されます。
音戸の瀬戸公園(広島県呉市)
「音戸の瀬戸」は平清盛が夕日を招き返して1日で切り開いたという伝説のある名勝地。ヒラトツツジの名所として有名で4月下旬から5月初旬には約8,300本の紅白のツツジが咲き乱れます。
大平山山頂公園(山口県防府市)
ヒラドツツジなど約10万本が公園内で咲き誇り、まるでピンクのじゅうたんを敷き詰めたかのようです。山頂からは防府市街地や瀬戸内海を見渡すことができます。ツツジの開花に合わせて。「つつじ祭り」が開催されています。
菅無田公園(山口県長門市)
千畳敷のそばにある農業用のため池を整備し親水公園です。公園内にある「いろどりの丘」には赤、白、ピンクと色とりどりのキリシマツツジ18,000本が植えられていて、4月下旬から5月上旬までツツジ観賞を楽しめます。
大興善寺(佐賀県基山町)
福岡県と佐賀県の県境にある天台宗の寺院です。奈良時代の養老元年(717)に行基が開いた由緒ある寺院です。別名「つつじ寺」と呼ばれていて、大正末期に植えられたツツジは、現在5万本にも及びます。見頃は4月中旬〜5月中旬。秋の紅葉も有名です。
御船山楽園(佐賀県武雄市)
佐賀藩の支藩、武雄藩の領主だった鍋島茂義の別邸跡で約15万m2の広さを誇ります。4月中旬から5月中旬にかけて、約20万本にも及ぶキリシマツツジとクルメツツジに加えて、藤の花やシャクナゲが咲き誇り、園内は華やかに彩られます。桜が開花する3月上旬から5月上旬にかけて「花まつり」が開催されて、多くの人で賑わいます。
仁田峠(長崎県雲仙市)
花の時期には鮮やかなミヤマキリシマが咲き誇る仁田峠。峠から妙見山頂までロープウェーが通っていて、ロープウェーの中からもピンクに敷き詰められた色彩のじゅうたんを楽しめます。峠の手前にある第二展望台からは平成新山の全景や雲仙の山々を見渡すことができます。
-バスツアー, 日帰り, 国内旅行, 家族旅行, 女子旅, カップル, 花観賞, ネモフィラ
仙酔峡(熊本県阿蘇市)
「あまりの花の美しさに仙人も酔う」と名付けられた景勝地です。中岳と高岳の北麓にあり、阿蘇山が爆発したとき溶岩流が造りだした峡谷です。毎年5月中旬ごろから約5万本を誇るミヤマキリシマが見ごろを迎え、辺り一面を覆う艶やかなピンク色の花々が訪れる人たちの心を和ませます。
くじゅう連山(大分県竹田市)
「坊がツル讃歌」でも歌われているくじゅうのミヤマキリシマ。くじゅう連山全体で見ることができますが、特に有名なのは平治岳や大船山の群落です。毎年6月初旬から中旬にかけて、山一面がピンクのじゅうたんのようにミヤマキリシマで埋め尽くされ、とても幻想的。くじゅうでは毎年6月の第一日曜日に山開きが行われ、色鮮やかに咲き誇るミヤマキリシマの景観を求めて、全国各地から登山者が集まります。
まとめ
バスツアーの大きな魅力は何といっても移動が楽なこと。公共交通機関ではアクセスが不便な場所でも「バスツアー」なら直行することができます。またマイカーで行く場合、カーナビが普及しているとはいえ、慣れない道の運転でありがちなのが道迷いの心配も無用。自分で車を運転しなくてもいいので、アルコールも飲めます。出発間際まで受付をしているコースが多いのも魅力。ツツジを観賞するバスツアーでは、ネモフィラや芝桜といった他の春の花々、そして季節のフルーツも楽しめたりします。ツツジを観賞するバスツアーに参加して春の花々を楽しんでみてはいかがでしょうか。
関連リンク:ネモフィラ バスツアー